白亜紀チューロニアン Turoia期(約9300万年前から8900万年前)の、北米大西洋岸・ニュージャージー州産琥珀(胚胎層から、専門家は「ラリタン琥珀」の呼称を推奨しています。が、定着しませんね)の虫入りです。ハラビロクロバチ上科 Platygastroidea(寄生蜂)の一種が含まれています。腹側からは翅脈も含め、極めてクリアに観察可能ですが、頭胸部の背面は琥珀表面に接して壊れています。この産地は再開発地域として立ち入りが禁止されていますので、新たな標本の入手は絶望的でしょう。蜂、とくに寄生蜂の分類学者・コレクター、および珍しい産地の虫入り琥珀をコレクションに加えたい方向きです。蜂の体長:2.5 mm琥珀の大きさ:5.5x4.5x2 mm産地(及び層序):Sayreville, New Jersey, USA (Rarita Formatio)#0890ラリタン琥珀は一見ソリッドに見えても大変脆い琥珀ですので、扱いはくれぐれも慎重にお願いします(同じ白亜紀のビルマ琥珀などのようなつもりでは扱わないでください)。簡易書留をつけて普通郵便で発送させていただきます