モダニズムの文学雑誌のスポンサーでもでもあった、耽美小説の鬼才、山田一夫の、最初の作品集【夢を孕む女】の元版の初版本の出品です。芥川龍之介作品を耽読していた山田一夫が、小穴隆一の装丁を希望したのでしょうか？本書は、小穴隆一の木版画装丁本。小穴の装丁も、力がこもったもので、江川書店版・川端康成の、「伊豆の踊子」の多色木版画を連想させる、見返しの木版画は見事！
◎白水社刊 昭和６年１０月発行 初版箱 ３７０頁 神代種亮校閲 小穴隆一木版画装
※発行所・白水社と印刷されている上に、ゴム印で２行にわたり、岡倉書店と押印されています。
◆土耳古風呂・団扇・亜米利加・夢を孕む女、等、全１５作品を収載
▲状態は、本は軽い経年のスレヤケシミ等ありますが良いコンデションです。小穴隆一の木版画装丁の箱は、経年の、スレヤケがありますが、しっかりしており、まずまずのコンデションです。本・箱とも記名蔵書印はありません。