「色蒔エンボス」シリーズは大倉陶園独自の伝統技法である『漆蒔（うるしまき）』と『エンボス』の二つの貴重な技法を一つの器に施した、贅沢な逸品です。 大倉陶園の伝統技法『漆蒔』は、白磁に漆を薄く塗り、上から絵の具の粉を蒔いて製作する大変難しい技法です。その漆蒔を用いているからこそ、艶やかな色を発色致します。 この器は更に、金色の模様を浮き出させる『エンボス』技法を施しています。これは型抜き直後の柔らかい成形生地に、ローラーを回転させながら模様を刻み込み、その部分のみ釉を施さず本焼きします。そして、その後さらに金を焼き付ける、大変に繊細で複雑な装飾技法です。 どちらの技法も高度の熟練を要するため、今日では大倉陶園だけが保持する、貴重な技能遺産となっています。 他の技法では得難い美しさがあります。手間を惜しまないおもてなしの心で、訪れる人をあたたかく迎える器です。 （大倉陶園　ホームページより抜粋） 【出品のお品について】 ■1999年一度生産終了になった逸品。最後の2客を当時大阪高島屋にて購入。今年このシリーズが復活し、追加で揃えていく事もできるようになっています。この美術品とも言えるお品を次の世代に引き継いでいただきたいと願い、今回出品させて頂きました。 ■飾り棚に飾っていたもので、未使用。 ■2客セットでお願い致します。 ■箱はございませんが、丁寧に梱包しお届けさせて頂きます。 ■自宅保管品ですので、その点ご理解いただける方、どうぞ宜しくお願い致します。